静電気をつくってみよう!
~電気の正体って?~
子供ならきっと経験がある「静電気の授業」ですが、成功の鍵ははっきりって天気です。基本的に「晴れ」そして「湿度が低いこと」が条件です。梅雨の時期や夏にやっても意味がないと思います。教科書に掲載されている順番もあると思いますか、年間を通したカリキュラム編成で4月もしくは冬にやることをおススメします。
授業はいたってシンプルに行います。生徒のみなさんは下敷きやプラスチック製品を持っているはずですので、それを使って頭をゴシゴシ、髪の毛が逆立つ様子を確認したいです。女子生徒や丸坊主の男の子には申し訳ないですが、さらさらの適度な長さのヘアスタイルであればたちまちクラスのヒーロー。目指すはX JAPANですが、今の子供たちはきっと昔の姿は知らないでしょう。とりあえず逆立っただけでもかなりインパクトがあって面白いです。とにかく楽しみつつ静電気体験しましょう。そのほかにもライデン瓶とか圧電素子とかビリビリ棒とかバン・デ・グラーフとか総動員です。
静電気の実験は1人1実験が望ましいと思います。グループでやることも可能ですが、何より操作が簡単ですので、十分に準備してやりましょう。クリップとかストローは事務室もしくは給食室に行けば大量にあります。もしなければ百均で買ってくれば1学年分1000円もあれば充分いけるかと思います。使い回しでいいのです。
私はいろいろ試しましたが、最終的にバルーン風船に行き着きました。100円均一に行けば風船も空気入れも全て売っています。ゴムの劣化があるので粘土をまたぐほどの大量購入には向いていませんが、割れたり、破れてしまうリスクもあるのである程度多めに買っておきましょう。空気入れについては使い回しができますので最低1班に1つもしくは2つ用意してあげるとスムーズに実験ができます。YouTubeなどの動画をアップしておきますが、バルーン風船は1本を2本に分けて使うと長さがちょうどいいです。膨らませた後、フェルト(不織布)でこすったりして静電気を起こしますが、この素材もある程度の数量が欲しいです。またまた100均ですが、大判のフェルトを大量に購入しても良いです。私はドンキホーテで売っているた安いアクリル製の毛布やラグやファーなどを裁断機で切り刻んで使っています。安いものは静電気が発生しやすい(静電気防止加工してない)ので、180cm × 100cmとかのサイズのものをある程度の大きさに切ってしまえば大量に生産できます。
ちなみにこれは昔一人暮らしをしていた時に、ふわふわふかふかの部屋にしようと買い込んでみたら、寝返り打つたびに「バチバチっ」「バリバリっ」という強烈な静電気に襲われたとんでもない経験が生きています。返品不可能だったので、そのまま理科室でバラバラの刑に処しました。
静電気の発生させ方はぜひ「米村でんじろう先生」の動画を見てほしいと思います。風船を膨らませ方、持ち方、擦り方、操作の仕方、何をとっても無駄がありません。シンプルな動きの中にも美しさがあり、武道の達人のような凄みを感じます。
電気クラゲやシャボン玉など様々な静電気の実験を見せてくれます。またその解説もとてもお上手ですので、DVDを購入し、それを指導教官がわりにしながら一緒に体験する授業を構築しても良いかと思います。先にDVDを見せてしまうと「やっぱり先生よりでんじろう先生のほうがすごい!」と言うことになってしまうので、先に先生自身がネタをやってことも必要です。うまく使い分けをしてください。練習のためにもバルーン風船を購入しましょう。
ちなみにライデン瓶を用意しておいて静電気を観察させてもいいかもしれません。いろんな方法があるようですのでぜひネットで静電気と検索をしてみてください。