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富士山をつくってみよう!

~等高線モデル?歯科印象材?固めるテンプル?~

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 山の形に注目した再現実験は昔から行われています。模型では美しい断面図を見せることができるものがありますが、この立体感をどうにかして自分で作りたい。昔、スライムでやったことがあるのですか、後片付けがなかなか大変。油粘土や紙粘土も考えたのですが、なんだか腰が重い…。私の記憶が確かならば小学校6年生の時に理科室でとんでもない噴火の再現実験をやったような気がするのですが、山の形の再現まではしていなかったようです。あれは多分花火(ドラゴン)ですね。ただただ危なかった記憶しかありません。それではいけないのです。

 

 今回2つの方法を紹介します。1つ目は私の知り合いの先生が紹介してくれた歯科印象材(アルジネート印象材)を使った実験です。薬剤と水の混合割合を変えることで粘度の差が出ます。また噴火の様子も噴火口(絞り口)をうまく作ることによって繰り返し噴火させることができますので、何層も溶岩が重なった火山をつくることができます。混ぜる水に色をつけておくことで見やすくすることもできます。断面もかなりきれいな様子で出てきますので、これが第一候補かと思います。リンクを下に貼っておきます。

歯科用印象材を活用した火山モデルの開発と実践 境 智洋

http://www.ricen.hokkaido-c.ed.jp/ht/411kenkyuukiyou/vol16/53sakai.PDF

 もう一つはお弁当のなどに使われるプラのふたを利用した等高線のモデルです。こちらは色付きのマジックペンで等高線のデータの紙をなぞったあと、そのふたを重ね合わせるものです。立体的に表現はできるのですが、断面図とかは無理です。あくまでも簡易的な形の形を知る実験として実習として考えてみてください。

早川由紀夫研究室 弁当パックで立体模型

http://www.hayakawayukio.jp/project/kazan3D/bento/

 

 少し前にお話しましたが、ハワイに行った時に火山の形を強く意識する出来事がありましたので紹介します。キラウエア火山を見に行ったのですが、そこのビジターセンターで見たハワイ島のモデルを見て驚いたんです。教科書では盾状火山の代表としてキラウエア火山とかマウナケア火山が掲載されています。火山というとどうしても富士山や桜島のようなイメージをしてしまうのですが、楯状火山のスケールは別物です。少し大げさに言うとハワイ島全てがほぼ1つの火山なのだと考えてください。火山が一つの島なのです。ハワイ島全体に広がるなだらかな坂、車でずーっと上っていくと頂上なのです。山を登っているというよりは永遠と続く緩やかな長い坂の上に頂上があると言う形ですね。教科書では山のスケールがほぼ同じような形で描かれていますが、盾状火山の広大さを考えさせる良いモデルを作りたいと思いました。

 

 例えば富士山とハワイ島のマウナケアのような4000m級の高さを出すための火山の広がりについて正しく表すスケールがあったりするといいですね。普通の砂とキネティックサンドとかかな?砂糖・グラニュー糖・塩・片栗粉?何かいい案ないかな?

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