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NHKスペシャル「人体」生命誕生

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 3年生の生物分野の単元名は「生命の連続性」です。教科書や写真資料を使いながら授業していくことが本筋だと思いますか、私はサイエンスナビゲーターとして最も効果的かつ印象に残る授業を作るようにしています。言葉や板書よりも伝える力が強いものを選びます。

 NHKスペシャル「人体」はもう30年近く昔の動画ですが、内容や映像はもちろんのこと、構成や演出など本当によく練られていると思います。正直、この番組に勝る50分間の授業をプロデュースする自信はありません。良いものは時代が変わってもいいのです。今回は50分ノーカットで見せますので長時間の視聴に耐えうる環境を作ることも重要だと思います。私は視聴覚室や理科室の大きなスクリーンで映画館のような環境を作って見せるようにしています。視聴覚教材は受け身になりがちという指摘がありますが、この授業に関しては思いっきり受け身でいられるような状態でもいいのかなと思います。人間はどのように生まれてくるか、始まりはどこなのか。教科書の文章で読むのと、映像で見るのでは納得感が大違いです。

 

 第1集「生命誕生」の内容は以下のようになっています。

わずか0.1mmの1つの受精卵から、地球上の生命が伝え続けてきたDNA情報を受け継いで、一つの秩序だった「60兆個の細胞社会」を形作っていく35億年の生命のストーリー。無数の精子たちの繰り広げるデッドヒートの凄まじさ、そして受精の瞬間、卵子表面に走るカルシウムイオンの波動がちゃんと写っています。受精から20日目、最初の心臓の鼓動が始まりますが、そのとき、まだ心臓はその形すら出来ていません。白い膜のようなものの中にある、かすかな点が最初の鼓動を打ち始める瞬間を見るのは感動的です。また、胎児がへその緒を通して栄養と酸素を吸収するのは、胎盤のなかにある毛細血管に、母体が血液を噴射して、毛細血管が栄養素を取り込む、というメカニズムになっているのですが、胎盤の壁に孔が開いていてそこから血液がジェット噴射されている模様が鮮明に写っています。卵子と精子の出会いから赤ちゃん誕生までの280日間の壮大な出来事を、実写、特撮、CGなどでわかりやすく解き明かしています。とにかくこの映像は圧倒的ですので、自分自身も生徒と一緒に勉強するつもりで見ましょう。

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The Science & 

Mathematics University

science navigator Tomoaki Orikasa

 

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