エネルギー・電気のカリキュラム構想

電流とその利用 

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 中学校2年生の理科の鬼門です。電気の単元は回路の作成からオームの

法則や電磁誘導などでかなりの確率で脱落していきます。これは掛け算や

割り算などの基礎的算数力と想像力の欠如が原因かとも思いますが、我々

教師側にもうまく教えられていない感じがします。よくある話ですが、見

えないものを想像させることが難しいということには同意します。それだ

ったら見えるものから教えてもいいのかなと思います。教科書に掲載され

ている単元の順番は教科書会社によって異なっています。ということで電

気単元を私が自分なりに考えて配置配列していますので参考にしてみてく

ださい。前置きが長くなりましたが、いたってシンプルな配列です。

 まず静電気です。生徒が感じることができ、そして体験したことはある

でしょうからここから入ることはスムーズなのでは感じます。1人1実験

を実施させることも可能で、比較的現象が分かりやすいと言う点もメリットです。ただし湿度が高いときには静電気が発生しにくいですので、私の場合には4月もしくは冬に授業の設定をします。乾燥した日であれば難なく発生する静電気が、梅雨時や夏場になると湿度の関係でどんなに頑張ってもうまくいきません。うまくいかないことを教え込むことほど困難な事はありませんので、ぜひ順番を変えてみてください。

 静電気の後にはクルックス管などを使った電子ビーム(陰極線)を見せて電気を目に見える形にしたいと思います。誘導コイルを使った稲妻の実験もダイナミックですが、これも電子をイメージさせましょう。学習指導要領が変わり、放射線などもこのところで教えることになっています。科学の発展の歴史では目に見えない放射線も霧箱によって見える化したことで様々な科学的な発見が得られたことから、「見える化」は有効な手段だと思います。

 その後は、回路を作ったり、測定器を使ったり、電流・電圧の測定をしてオームの法則へとすすみます。この部分は機器を使うことで得られる測定値が理論値と合致するかどうかがポイントだと思います。見えないものを測定器によって数値として「見える化」することがポイントかつ重要なことだと思います。

 電力と電磁誘導についてはどちらが先でも良いと思いますが、こちらについてもできるだけ目の前で起こる現象を見せながら解説できればと思います。

 

とにかく座学と説明オンリーの授業は大変です。もし教室しか取れない場合でも何か工夫して生徒が電気に親しめるように指導をしていきたいものです。