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雲を作ってみよう!
~空気の体積変化と雲のでき方~
ちょっと衝撃的でした。ドラゴンボールの孫悟空の筋斗雲を知らない生徒が出てきています。気をつけましょう。ということで雲の正体を探るために簡単な実験から行います。
最近はスーパーとか100均などでも手に入るようになりましたが「炭酸抜けません」「フィズキーパー」というものを使った簡易的な実験です。容器の中を湿らせておく必要がありますが、そのための霧吹きの中には水よりもエタノールを入れておきます。そのほうがより濃い雲になりますので「雲の素」などとでも名付けて、実験直前にボトルに吹き込んでから生徒たちに配っていきましょう。生徒にスプレーを持たせると生徒指導がうまくいっていないといろいろとめんどくさいことが起きますので、状況を考えながらやってください。
また、演示実験で先に結果を見せてしまうと驚きが半減してしまいますので、今回はあっさりとした説明ののちにいきなり体験させましょう。何度も繰り返し実験することができますので、ある程度満足したら、雲ができる仕組みなどの科学的なお話をしていきましょう。もし液晶温度計があればそれを入れておくことで温度変化も調べることができますね。
フラスコを使った実験はおそらく道具の関係で演示実験しかできなさそうですが、簡易温度計もしくはサーミスター温度計など、その学校にあるもので実験装置を作ってみましょう。説明しながら実験を行い、きちんと知識が定着したかどうかを確認するといいと思います。フラスコを使った実験の時には凝結核として線香の煙を入れる時と入れない時の違いをやってみましょう。結果は一目瞭然です。水滴やスモッグの発生にまつわる大気汚染のお話もすることができるかもしれませんね。
雲のできかたのまとめについてはグループで相談させながら教材等で買っている問題集やプリントなどを活用したまとめ学習をするのもありかと思います。たまにはゆとりのある1時間を過ごしてみましょう。ちなみにペットボトル式の雲発生装置は飽きずにずっとやっている生徒が出てきますのでうまく授業のメリハリをつけさせてください。
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