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葉のつきかたを再現しよう!
~葉のつき方に意味あるの?~
今回は植物の構造の話。「葉のつき方を再現しよう」という副題で教育実習生とともに
何か新しいチャレンジの授業をしようということで考えた実験です。この授業の実施は結
構手間がかかりますので、何か別の良い方法があれば紹介をして頂ければありがたいです。
植物によって葉のつき方はいくつかの系統があるようです。植物が生きていくうえで葉
のつき方はどのように工夫されているのか?を考えることが出来れば十分に目的達成の授
業です。答えとしては光合成のための日光を効率よく吸収するための配置になっているこ
とを理解すればいいのです。授業の後半は模型作りになりますが、自分たちが太陽の目線で観察をしてくることを伝えておきます。
教科書では植物を真上から見た葉の分布図が掲載されていますが、中学生の身長ではそのことが難しい植物も出てきてしまいます。ある程度条件に幅を持たせておくことで誰でも実施可能な実験が作れると思います。普段、日常生活の風景の一部としてしか見ていない植物について、何かねらいを持って触れさせることで科学の芽を育てることができると私は思います。
さて、野外観察は早々に切り上げ、教室での再現実験となります。発泡スチロールなどで作った茎に爪楊枝と画用紙で作った葉っぱをどのように配置し、差し込んでいくのかという内容です。黒ひげ危機一髪のゲームみたいにやみくもにたくさん差し込めばいいってものではありません。「輪生」「互生」「対生」のどれかのパターンが出来上がるといいですよね。再現のリアリティーを増すために実物を持ってきてそれを見ながら再現してもいいと思います。廊下や理科室が汚れないように注意しましょう。
中学校教師としての私の仕事の1つであるサイエンスナビゲーターの役割は、理科に親しむ生徒をたくさん作ることです。繰り返しのお話になりますが観察の「観」は「よく見る・注目して見る」という意味だと聞いています。観光旅行とかでガイドさんがついて回るのは我々にその場所の見かたを焦点化する重要な役割があるからですよね。遺跡や街並み、建物や絵画などの世界遺産も「ぼーっ」と見るだけでは意味がありません。感動を得るための焦点が必要です。私達教師はそういう仕事をしなければいけません。
教育実習の指導教官として普段ではあまりここまでやらないんだろうっていうところまでやらせてしまって申し訳なく思いますが、でもきっとこういう工夫は実際に先生になってもならなくても自分のこだわりを持って仕事をする重要な場面で生きてくるのではと思います。深いこだわりと創意工夫が今の日本を作ってきたと言っても過言ではありません。みなさんも是非意地を張ってオリジナリティある楽しい授業を作ってください。実習生が作ったプリントのデータがないのでヒントとなる動画を貼り付けておきます。是非ご覧になってください。
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