最先端?電気調理に挑戦!

~ソーセージのホイル焼き・電気蒸しケーキに挑戦~

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 ちょっと今のご時世には合わないかもしれませんが、たまには脱線した授業もありかと思います。とはいえ完全脱線ではなく、変化球的な授業作りをしています。少し前にシャーペンの芯で電球を作りましたが、あれの応用です。

 

 プリント冒頭にあるように、今回はシャーペンではなくソーセージに通電して発熱実験をやってみます。ちなみに電源装置とか9Vの電池ではどんなに頑張っても10ボルト位しか出ないので正直電圧不足です。そこでの解決策として、結構危険ですが、100円均一で電気のプラグを買ってきて分解します。写真のように改造した100Vの電圧がとれるコードを自作します。コードの先には目玉クリップやミノムシクリップをつけましょう。(実験時にはかなりの危険を伴います。絶対にショートさせないように!)

 

 コードの改良ができれば、準備はほぼ終わったも同然です。後は長めのソーセージの両端にアルミホイルを巻き付け、極を作ります。それが外れないようにクリップでつまんでからプラグをコンセントに差し込みます。(この逆の手順は安全管理上の問題があるので不可)

 しばらくの沈黙の後、徐々にソーセージに変化が現れます。待ちきれない生徒さんや私は思わず素手でソーセージを触ってしまいますが、そうすると大変なのです。ほんのりあったかくなっているだけならばまだマシですが、塩分の多いソーセージはイオンの宝庫です。

100Vの電圧に勢い良く押された電子なのか?それとも加熱された水分子や何かが激しく振動しています。ビリビリっとした電流(電子)を感じるような気もしますが、分子の熱運動かと思います。関連しないように気をつけてください。

 2、3分するとソーセージから振動音が聞こえます。そのうちにソーセージの皮が破け、香ばしい匂いと素敵な肉汁が滴り、えも言われぬ香りが食欲をそそります。生徒に食べさせるのは問題がありますので、私があっさりと美味しくいただきます。「良いなぁ~」とか「ずるい!」などといろいろなことを言われますが、生徒に食品を食べさせることのリスクを考えれば、このような罵詈雑言はむしろ自分への激励の言葉として受け止めましょう。

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 後半の実験では、昔懐かしい電気ケーキを焼きます。ホットケーキミックスに水もしくは牛乳を加え、大量の砂糖をぶちこみます。40人分ですので生徒がドン引きする位の量で構わないと思います。さらに紫芋パウダーやブルーベリージャムを大量に投入します。お昼のキューピー3分クッキングのように、手早くそして大量に、かつダイナミックに調理することがポイントです。生徒のワクワク感を高めるのです。

 

 ケーキの型は給食の時の牛乳パックでOK。もしくは、スーパーのリサイクルコーナーにある牛乳パックを大量にもらってきて、余計なところを裁断したのち、組み立てると簡単だと思います。電極については私は1リットル牛乳パックに合うステンレス板をホームセンターで購入しているのですが、結構いいお値段しますのでアルミホイルでも充分かと思います。様々な実践事例があるのでぜひ「電気ケーキ」などで検索してください。リンクを貼っておきます。

 さて、電気ケーキの用意ができたら生地を容器の3分の1位入れたら、気をつけて電源をつないでください。(この時、クリッピングと固定が先、電源ONは最後の手順です。)

 

 しばらく時間はがかかりますが、生地から徐々に湯気が立ち、ぷくーっと膨らんでいく様子が確認できるかと思います。また、待ち時間には裏面の電力、電力量の計算問題をやらせるといいと思います。ただ計算をするのではなく、今、自分で行った実験のことを調べるための計算です。何かモチベーションがあればこのような単純作業も楽しくできるのではないかと考えます。

 

 計算が終わったぐらいになるとパンが焼き上がります。立ち上る湯気とともに紫色から緑色へと不気味に色が変化していきます。もちろん生徒の食欲もだだ下がりです。基本的に食べられてしまうと困りますので、これでいいんです。といっても立ち上る甘い匂いに負けてつまみ食いしていると思いますが、もうお手上げです。必ず管理職に許可を取ってからこの授業を行った方が身の為です。

 

 ちなみにこの実験のインパクトはとても強いようで、1年間の振り返りをしたときには何人もの生徒がこの授業のことを印象に残ったものとして書いてきます。普段の授業も結構頑張って作っているのですが、こんなにもあっさりと食べ物に負けてしまうのだなぁ~とちょっと寂しい気持ちになります…