
気団と前線



前線の実験は様々な実践事例が報告されています。昔からあるビデオ教材やパソコンの動画でも何かしら工夫をして生徒に伝えようとしているようです。日本の周りにある4つの気団(最近は揚子江気団を教えていない?)の性質について伝え、そこから日本の四季につなげていけるような形にしていきます。
なんとなく違った性質のものはすぐに混じり合いそうな気がしますが、自然界では熱の移動が境界面で盛んに起こるわけではないことは、生徒のもっている自然概念とずれているので是非実験で見せてあげましょう。実際にこの実験をしてみるとほとんど動きがありません。完全に密度の違いで分かれてしまうことに驚きです。
前線面の考え方も生徒には不思議な感じがするらしいのであえて実験を目の前で見せてあげましょう。本来であれば気体の状態でやるべきですが、気体に色をつけるのが難しいことと、どうしても煙を使うので臭いがきついこと、何度も繰り返し再現するのが難しいということで実験の工夫をしています。
私は気体ではなく、粘性のある液体でこの実験をやりたいと考え、洗濯のりやスライムにして粘性を高めてゆっくりと反応が進むようにしていましたが、やっぱりちょっと準備が面倒臭い。何かいい素材は無いかと思案していると、同僚の先生に「保冷剤はどうですか?ドロドロしてませんか?」とアドバイスされたことで、教材開発が進み、なかなか良いものが出来上がりました。ちなみに着色はプリンターのインクを使っています。最近では100円均一で売っていますのでそれを活用しましょう。とてもきれいに発色します。絵の具とかペンのインクよりも透明度が高いのでこちらをお勧めします。
なお、暖気と寒気の性質の差を出すために温めたり冷やしたりもしていましたが、密度の差が出れば良いだけなので、寒気のほうに砂糖もしくは食塩を大量に溶かし込んで密度を大きくしています。このちょっとした一工夫によってうまく実験ができるのです。

