細胞が分裂するときの変化
~細胞分裂の観察~
いきなりの衝撃告白ですが、この実験、私苦手です。知り合いの先生やネット情報ではたくさんの成功事例がアップされているのですが、私はなかなかうまくいきません。結構工夫はしています。オーソドックスに玉ねぎの水栽培で生えた根を使ったり、ネギ科の植物の種子(ニンニクの芽、わけぎ、ネギ、九條ネギ等)を発芽させたものを使ったりしているのですが、どうにも細胞分裂の最中の像を見ることができません。固定する時間は午前中が望ましい。とかいろいろ条件があるようですが、個人的な感覚としては、一つ一つの細胞が小さすぎて、生徒が観察する100倍から400倍ではなかなか厳しいと思っています。また、染色の技術的な問題もあるようです。(雑だからかな…)きちんと塩酸処理したり、均等につぶして広げること(カバーガラスを指の腹で垂直に押したり、つまようじの背を使ってくるくると押していく方法)ができずにいる感じがします。そもそもうまく核すらも見れていない気がします。その反省点から今年度は玉ねぎやネギの種だけではなく、生ニンニクやペコロスの水栽培でやってみようかと思います。プロフェッショナルの先生か染色して固定したものをプレゼントしてくれると嬉しいのですが…ちょっと他力本願ですね。すみません。
授業の内容としてはいきなり観察実験を行うのではなく、どのような順番で細胞分裂が進んでいくかを事前に教えた上で実習を行ったほうがいいと思います。顕微鏡観察では「何を見るのか」をはっきりさせないとピントを合わせたり、そもそもの対象物を見つけたりすることができないようです。また、分裂が始まっている細胞にアタリをつける(ここかな?と思って観察する)ことが困難なようです。とはいえ、ぜひ実物を見せたいですね。最悪、市販のプレパラートも可?