生物 授業開き 理科する心を育てる
中学校の理科の授業の1発目です。
今日のポイントは自己紹介と「理科する心の育成」です。
とりえあず私自身を観察してもらいます。まずは名前を覚えてもらうために強烈な印象づけを行います。ドンキなどで売っている〇✕ピンポンブーなどの小道具も忘れずに。
とても大切な授業開きです。緊張している1年生の初授業です。
理科の時間を楽しむことを大切にしたいものです。
第一印象が大切です。開始の3秒で判断されますので、教室には白衣で登場します。いかにも「理科の先生=博士」という印象付けと固い雰囲気で始めることが大切だと思います。
授業の最初の号令からのあいさつも厳粛に行いましょう。状態が悪ければやり直しも必要だと思います。話を聞かせる体制づくりが安全安心の授業や観察・実験のポイントになります。
あいさつの後におもむろに「それではテストを始めます!」といきなりの宣戦布告。そしてプリント配布までは緊張した雰囲気を大切にしてください。
プリントを受け取ると、緊張した面持ちの生徒の表情が思わず緩むはずです。授業の雰囲気が緩みすぎないように機先を制して「テストですよ!」と声掛けをしましょう。
生徒の視線を感じると思いますので、目が合ったら微笑み返しをしながら、徐々に関係を作ってください。あまりにもプリントのほうだけに目線が行くようであれば、中断して、視線をこちら側に向けさせてください。この時間の目的は理科(科学)する心を育てることです。今回は興味や関心を教員に向けさせ、観察・分析をする練習をさせるのです。「観」や「察」の漢字の意味をお話や板書などで伝えてこちらに視線を集めるのです。
「観」…物事を念入りに見る。物事を見て、意味や本質をとらえる。考える。
「察」…おしはかる。思いやる。くわしく知る。よく見て、しらべる。
テストの問題の内容については先生方のセンスにお任せします。自己紹介を兼ねることや伝えたいことを盛り込むことがポイントだと思います。初対面ですが、あの理科の先生って何ていう名前だっけ?などと生徒に言われないように、この一回の授業で名前を覚えてもらいましょう!
(※決して私の自己顕示欲が強いわけではありません。)
好奇心と探求心があれば記憶に定着します。
後半は消臭ビーズとビー玉を使ったクイズ?観察の練習です。光の屈折率を利用した問題です。
100mlビーカーに水とビー玉と消臭ビーズ(2色以上)を適量入れておきます。4人ぐらいのグループに1つ渡してビーカーの中の玉の数を数えさせて発表させます。
「簡単だよ~」「意味ないし~」などという声も聞こえるかもしれませんが、「よく見てね~」と声掛けをして軽くかわしましょう。ちなみにビー玉と色付きビーズは何となく認識できますが、透明な消臭ビーズはほとんど見えません。
さあ、結果発表ですが、ビーカーの中身を空けられる平らなバッドなどにこぼさせると簡単です。きっと予想と反する結果に生徒は驚くはずです。
結果の確認後に、改めてビーカーに戻して、どう見えていたのか?もう一度よく見てから数えさせてもいいと思います。
とにかく「よく見る」「良く観る」「様々な角度から観る」「予想してみる」いろいろなことに気づかせることができる一時間であってほしいと思います。