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DNA折り紙で二重らせん構造を再現

 DNAの説明にはやっぱりモデルが必要だと思いました。DNAがはしごをねじったような二重螺旋構造というとてもシンプルかつ美しい形をしていることを伝えたいです。学校に配当される理科の備品の予算でモデルや模型を買ったりしたのですが、見せるだけではなんだかイマイチ伝わらない。ということで作ってみることにしました。様々な実践事例がある中で、予算や道具の準備から誰でも実践可能なものを考えました。折り紙の技法である「らせん折り」を改良した実践事例が見つかったので、自分なりに改良し、Excelで折り紙を設計し、ワード形式に落とし込みました。白黒印刷でも良いのですが、もし予算が許せばカラーで印刷してカラフルな折り紙に仕上げたいものです。ぜひ皆さんもダウンロードしてお使いいただければと思います。
 最近、東大の研修室でも動画がアップされましたので、こちらをご覧ください。個人的にはA4サイズのものをクラス全員で2枚ずつ折ってもらって、1つは自分のもの、もう一つを全部繋げて「クラスのDNA」みたいな感じでさくせいすると、巨大な二重らせん構造が出来上がります。このほうがリアル。


 

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 高校の生物の範囲にありますが、塩基配列のパターンを教え込んでも良いかと思います。塩基の複製とか対応する塩基配列のパターン等も教えておくと発展的な学習かと思われます。ちなみにワトソンとクリックの論文はノーベル賞をとった論文の中でも最も短いものとして有名です。A4サイズ1枚程度の論文が世界を変えるきっかけとなったことを教えても良いかもしれません。量より内容です。そして誰にもわかりやすい説明モデル化などたくさんのことをネタとして提供できる教材かと思います。

ちなみにワトソンとクリックのこの発見については様々な疑惑が出ています。データの機密保持や、盗作防止等逆の意味での指導も必要かもしれません。何とも言えませんがうまくやりましょう。
 

 授業を行ってみてわかった事は、自分の思った以上に生徒さん達の折り紙経験が少ないと言うことです。山折り、谷折りの時点で「初めて聞いた」という声を聞きました。角を揃えるのはもちろんのこと、折り目をきちんとつけること、らせん折りにしていく過程できちんと斜めに折り目をつけることなど、当たり前のことを大切にして作業させることの重要さを感じました。できるだけわかりやすく説明書を作ったつもりなのですが、やはり動画を作った方が良いかと思います。自分の生活体験の中で経験してないものや見たことのないものを想像する事は難しいようなのです。とはいえ作業系の授業はやはり楽しいと思います。単純な折り紙の作業ですが創意工夫が出来栄えを左右するので、手先の器用な生徒さん達はかなりこだわって作ってくれます。苦手な生徒さん達も周りの友達にアドバイスをもらったりしながら自分の折り紙が徐々に形になっていくことに満足していました。折りあがったDNAの折り紙は引っ張って伸ばせば螺旋階段のような構造が見られますが、折り目に沿ってたたんでいくとコンパクトに収納できる省スペースの形の構造まで再現できます。1人分の折り紙だけではなく何人かの連続してつなげた生徒さんもいましたがかなりリアルです。

The Science & 

Mathematics University

science navigator Tomoaki Orikasa

 

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