季節と気団⓵ 夏と冬
気団と前線の説明の後にすぐやっても良いのですが、知識が連動するための熟成期間であえて少し時間を取りました。様々な天気が特徴的な日本の四季の変化に関しては、中緯度の温帯に属していることと大陸と海洋の境界線にあるということであらかた説明ができます。それぞれの気団の性質を改めて確認することでそれぞれの季節の特徴がつかむことがつかみやすくなると思います。
とりあえずわかりやすく特徴的な夏と冬の天気から説明をしてしまいます。私は天気の授業を冬にやることが多いので、生徒さんが天気予報を見ていれば自然と冬型の気圧配置について詳しく説明を聞いているはずです。また、関東に住む我々の夏が非常に蒸し暑くなる理由を太平洋高気圧の性質から考える事はそう難しいことではないと思います。南風と北風のように季節による風の性質もまるっきり逆で覚えやすいのかなと思います。凄く寒い日々が続いていたらばその話題を、夏休みとかめちゃめちゃ暑ければその話題も使えます。今、習っていることが自分の生活に直結していることを強調できるチャンスだと思います。
テストによく出題される冬の季節の特徴については、大陸の寒気団から来る風の動きをイメージさせることがポイントになってきます。いつも同じことを言いますが、教員や教科書による説明よりも動的なイメージをつかみやすい視聴覚教材や観察実験などで自分の目で見た情報から想像する方が効果的だと思います。
関東圏に雪が降らない理由やフェーン現象、たまに降る大雪の理由が南岸低気圧によるものであること、夏のヒートアイランド現象とか、いろいろと話題に事欠かないと思いますので、「暑さ」「寒さ」の理由をわかりやすくイメージ付けをしてあげましょう。次の時間は春と秋・梅雨です。似たような感じで日本周辺の気団の性質をイメージさせましょう。